ポリプロピレンPolypropylene
PP(ピ-・ピ-)
比重が小さく、ヒンジ特性に優れた汎用プラスチック
概 要
PP (ポリプロピレン)は、昭和37年、はじめて国産化されて以来、その優れた各種特性と汎用性により、各分野に需要を開拓し、急速に発展し、わが国で生産量の多い樹脂となった。
PP (ポリプロピレン)の性質の多くは、PE (ポリエチレン)に類似しているが、ストレスクラッキング特性 ・透明性 ・引張り強さ 等で PE (ポリエチレン)より、優れている。
特 長
- 軽量特性
プラスチックの中で最も比重が小さい部類に属す。 - PP特有のヒンジ特性
繰り返し曲げに強いという 「ヒンジ特性」 を持つ。 - 食品衛生性
食品衛生法に適合している。 - ストレスクラッキングによく耐える
- 良好な表面外観
表面光沢が良く、比較的傷が付きにくい。
用 途
- 自動車部品
(バンパー ・ドアプロテクター ・インパネ ・エアクリーナー ・ファン ・ファンシュラウド 等) - 家庭電気部品
(洗濯機→洗濯槽 ・冷蔵庫→トレー部品 ・テレビ→バックカバー ・スピーカー→ハウジング ・換気扇→ファン 等) - 食器 ・ 卓上用品 ・ 文房具 ・ 事務用品 ・ 医療用容器
(使い捨て注射器 ・薬品容器 等) - コンテナー類 ・ 雑貨
(折りたたみ式コンテナー ・ゲームソフト用ケース 等) - 食品包装フィルム
(スナック菓子 ・インスタント食品 ・パン 等の包装袋 、タバコの個包装 等) - 繊維素材
(カーペット ・医療用マスク ・シーツ ・オムツ ・生理用品 等) - フラットヤーン
(米麦袋 ・肥料袋 等の重包装袋 ・包装用ひも ・結束用ひも ・ロープ 等)